Amulette
あなたの愛車のお守り(Amulette ※1)としてのスマートキーボックス
最近の自動車の鍵は、ドアの解錠からエンジンのスタートまでスムーズに行えるスマートキーが主流です。
防犯性に優れ、便利な半面、そのスマートキーからの微弱電波を悪用し、リレーアタック※2と呼ばれる手法での高級車の盗難が相次いでいます。
そこで、対策の一つとして 電波を遮断するAmulette であなたの愛車の鍵を保管してみてはいかがでしょうか。
この度、金沢ブランド工芸品開発促進補助事業※3に採択戴き、この試作品を製作しました。
弊社は、主に、仏壇の金具の製造を行ってきましたが 生活様式の変化、価値観の変化等により、その需要は、減少し変化してきています。
伝統の技術も守りながら、何かできないかとの思いで金沢ブランド工芸品開発促進補助事業に参加し
その技術や弊社の設備を生かして新しい製品を開発することにしました。
それで、従来の概念にとらわれず現代生活における実用性と伝統技術を用いた装飾性を合わせた品物を開発することにしました。
電波遮断性能を確保しつつ装飾性の高い 室内のインテリアとしても置けるようなものを目指しました。
そこでAmulette(リレーアタック盗難防止箱)を開発、試作してみることになりました。
実用性としては、電波遮断性の高い素材、黄銅で加工、電波が遮断されるよう、特に、蓋の加工は精密に加工することで電波遮断性を確保しています。
装飾性としては、弊社の従来からの宗教用具や和風のイメージから脱却したデザイン
高級感をもった外観を考えてみました。
そこで、外観では、重厚さを出すために飾りを兼ねた脚を付けました 半面、コーナー部分は、穏やかな曲面にしました。
加飾デザインとして
唐草を蝶のように組み合わせる事を試み 蝶々が舞い飛ぶようなイメージで和風の模様ではなく、
洋風的な模様になるように考えました。
そのデザインを用いて、蓋上面 脚部分を伝統技法で加飾しました。
つまみは、花のつぼみが少し開いたようなイメージを想像しロストワックス鋳造で製作し仕上げ細工をしています。
表面の仕上げは、鏡面にまで丁寧に仕上げ
その上で側面は、さらに、エッチングにより強弱の変化を持たせた、光線によりきらめく様な感じを狙った模様付をしました。
仕様として(上記動画のもの)
外形寸法121×85×84(つまみ頭頂部まで) 内寸110×70×45 重量 850g
スマートキーが1~2個入ります 2~3個用のものも制作します。
蓋の開閉をソフトにするために、手作りの特性のヒンジ金具を取付。
内装は ビロード張りで、好みの色にオーダー制作可能です。
素材は基本、黄銅で その上にメッキ仕上げとなります。
外装は金メッキ仕上げや 黒メッキ仕上げ等選べます。
オーダー制作になります 制作には1~2か月程かかります 只今、販売に向け、準備中です。
※1Amuletteとは、ラテン語が語源アミュレット(アムレット)のフランス語
ヨーロッパの伝承でもあり、お守り、護符、病気、イビルアイ除けなどの意味がある
※2車のスマートキーの微弱電波を利用して誤作動させ不正解錠する犯罪
※3一般社団法人 金沢クラフトビジネス創造機構 https://www.kanazawacraft.jp/
音源はhttp://ontama-m.com/ongaku_c_piano.html より提供させていただいたものを使用しています。 ドビュッシー作曲 月の光
金沢デジタル工芸展 作者、作品紹介 能要二
https://kanazawa-dkogei.com/artist/764/?mode=cat